人のカラダやココロの活力とも言える“エネルギー”。そのエネルギーは、私たちは動いているときだけでなく、ただ座っていたり、寝ているときも、絶えず生命を維持するために消費されています。
私たちが健やかで前向きな日々を過ごすために重要なのが、「エネルギー・マネジメント」という考え方です。運動をはじめとした活動と、睡眠をはじめとした休息。この2つのバランスと循環を正しくコントロールすることで、人は自分が本来持つパフォーマンスを発揮できるのです。
しかし、私たちは普段、自らのエネルギーの状態に意識が向いていません。
だからこそ、そこにしっかりと意識を向け、理解することが、自分本来のチカラを発揮につながります。
私たちが生命活動を行えるだけのエネルギーを作り出すために必要なのが、食事から摂取する「栄養」と「水」、そして「酸素」です。呼吸によって体内に取り込まれた酸素は栄養とともに水分によって全身の細胞へ運ばれます。
そして、各細胞内に無数に存在する「ミトコンドリア」という小器官が酸素を使い、糖や脂肪といった栄養素から生命活動に必要なエネルギーを作り出します。
言い換えれば、ミトコンドリアは栄養と酸素を利用してエネルギーを作り出す工場で、この仕組みによって、私たちは日々の生命活動を営んでいます。

私たちは動いているときだけでなく、安静にしている時、休んでいる時もエネルギーを消費しています。これは、心臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を一定に保つなど、生きるために体内でさまざまな活動が行われているためです。
このような生命を維持するために最低限必要なエネルギーを「基礎代謝」と呼びます。基礎代謝量は男女や年齢によって異なりますが、ヒトが1日に消費するエネルギーの約60%は基礎代謝によるもので、筋肉(骨格筋)をはじめ、肝臓、脳といった臓器がその多くを消費しています。

基礎代謝が体のエネルギー消費の大部分を占める一方で、日常の身体活動はエネルギー消費全体の30%程度を占めています。
では、日常生活の中で具体的にどのような活動が、どの程度のエネルギーを消費しているのでしょうか。それを示すものとして、METs(メッツ)と呼ばれる運動や身体活動強度の単位があります。これは安静時座位の酸素摂取量を1として何倍の酸素摂取量が必要か、すなわちエネルギーを消費するかという指標で、活動の強度を表します。
このMETs表を見ると、私たちが日常生活で行っている様々な活動は、知らず知らずのうちに運動をするのと同等のエネルギーを消費しているのです。
