株式会社ディレクタスの代表を務めながら、ご自身もマーケティングやCRM(顧客との関係を深めていくための仕組みや考え方)のコンサルタントとして活動する岡本さん。30年以上にわたり企業と人との関係性を見つめてきた岡本さんに、仕事観、ビジョン、ウェルビーイング、そして心と体を整えるためのライフスタイルについてお話を伺いました。
前編では、株式会社ディレクタスが目指す社会や、企業としての使命、社員が生き生きと働くために取り組んでいることについて伺います。
※本記事は、当社よりケンフェロール含有製品を提供し、依頼したインタビューを編集して掲載しています。

企業の使命、つまり「ミッション」は、後から設定するものではなく、企業のDNAのように元々備わっているものではないかと思うんです。
企業から人に向けてメッセージを送り、販売促進を行う仕事から始まった弊社は、ずっと“企業がどのように人とつながるか”ということに向き合ってきました。こうして長年にわたり仕事を積み重ねていくなかで自然と見えてきたものが、「企業と人のつながりで 心豊かな社会をつくる」というミッションなんです。
私の友人が栃木で農業をしていて、作ったお米を送ってくれるのですが、背景にある人の顔や想いを知っていると、そのお米を食べるときの気持ちや味わいが全然違うんです。
企業と人の関係も同じで、誰がどんな思いでその商品・サービスを作っているのかが伝われば、体験がより豊かになる。企業側も、お客様のことを具体的に想像して商品・サービスを届けようとすることで、良い循環が生まれると思います。

さらに、これまでは商品やサービスを通じて間接的につながるしかなかったのが、現代は企業と直接つながれる時代になりつつあります。
例えば、今では様々な会社がアプリを持っていて、私たちが直接フィードバックを伝えられるような時代になっています。
このように、コミュニケーションの環境が変わっていくなかでこそ、企業が人の顔を思い浮かべてコミュニケーションをとることが、より大きな価値を持つようになっていると思います。
「三方よし」を実現するうえで、実は、社員が誇りとやりがいを持って働けるようにすることが一番難しいんです。事業をしていると、どうしても収益を上げていくことが最大の課題になりやすいです。しかし、目先の利益だけを求めると、働き方が過酷になったり、社員にしわ寄せがいったりしまうことになります。

短期的な利益ではなく、長期的に仕事を継続し、社員が成長できるようにしないといけません。
CRMという、顧客との関係を深める取り組みをしている私たちにとって、「お客様と良い関係を築く」という姿勢がそのまま働く人の誇りにもつながっていると感じています。
長期的に継続でき、かつ感謝される仕事をすることで、社員自身も「自分たちの仕事はお客様に喜ばれて感謝されている」と実感できる。そういった仕事の仕方、あるいはそういった仕事を選んでいくことが一番重要で、しかし一番難しいことだと感じています。
一般的には、会社に制度があり、社員がそれに合わせて働くというスタイルが多いと思いますが、実際には、子どもがいたり、介護をしていたり、その他いろいろな事情があったりして、環境は社員ごとに違います。弊社では、社員一人ひとりの事情に合わせて、柔軟に制度を設計することを大切にしています。
たとえば、育児を担う社員を採用したときは、その方の入社に合わせて、フルタイムで働いていてもリモートで働けるような仕組みを新しく導入しました。
社員のQOLを向上させるためには、社員一人ひとりの多様なライフスタイルに合わせて会社側が柔軟に変えていく必要があると考えています。
それが社員にとって「会社に応援されている」と感じられ、働きがいの土台になると考えています。

社員の方と打ち合わせ中の岡本社長。議論が深まる中でも皆に笑顔が溢れ、会社の雰囲気が伝わってくる。
企業と人とのコミュニケーションが、今や社会を形作っています。ユーザー視点での真摯なコミュニケーションを続けることが、企業の成長と社会の健全性の両方に寄与すると信じています。
一人ひとりが「自分のことを考えて行動してくれている」と感じられる社会こそが、ウェルビーイングな社会。その実現に少しでも貢献できるような活動を、これからも続けていきたいですね。

そして、そうした前向きなコミュニケーションが増えれば増えるほど、社会全体がヘルシーな状態になっていくのではないでしょうか。
つまり、「さまざまなサービス・商品・企業が、自分にプラスになっている」と誰しもが感じられる社会にしていくこと。これが実現されれば、一人ひとりの生活の質(QOL)が上がり、心も体も健やかでいられるようになると考えています
企業として、そんな社会づくりに少しでも貢献できるような取り組みをしていきたいと思います。
私自身の感覚では、ダイバーシティは「当たり前」のような感覚があります。その意識の原点は、私が新卒で入社した会社での体験が影響しています。
当時の社会全体としては、まだ学歴や性別といった属性によって仕事の幅が制限されることが多い時代でしたが、その会社ではそうした区別が一切なくて、人の属性を意識することがほとんどなかったんです。
そんな「仕事をするうえで属性を意識しないのが当たり前」という企業文化の中で社会人としてスタートを切ったことが、今でも大きく影響していると思います。
もちろん、ダイバーシティは大切です。しかし、ダイバーシティとは本来、空気のように自然なこととして根付いているのが理想だと思っています。
特別なものではなく、誰もが自然に違いを受け入れ、尊重し合えるような在り方が、社会を豊かにしていくために広がっていけばいいと思っています。

1993年に株式会社ディレクタスを設立し、企業の販促・広告活動をサポート。特にメールを使った顧客とのコミュニケーションに早くから注目し、企業のマーケティングを長年支援。近年は、AIやツールを活用した効率的な情報発信や、商品・サービスの届け方を総合的に支援している。
